なぜ坐骨神経痛になるの?

こんにちわ。吉川です。

梅雨入りして湿度との戦いの中どうお過ごしでしょうか?

昔交通事故でむちうちになった方や頭痛持ちの方々にはお辛い季節の到来ですね。

この時期のおすすめの食べ物はとうもろこしです!

身体の水分を的確に補給し、湿邪に対しても強い抵抗力を兼ね備えた食べ物です。

焼トウモロコシが個人的には好きで毎年食べます笑

毎年梅雨で体調を崩しやすい方々には是非お勧めです。

また梅雨は神経痛も過敏となる季節でもあります。

そこで今回はこの時期のお悩みで意外に多い、坐骨神経痛について個人的な意見を書いていこうかと思います。

坐骨神経痛にはいくつか種類がありますが、今日は特にご相談が多い梨状筋型坐骨神経痛をご紹介いたします。

また治療方針や回復経過などを患者さんにお伝えできればなと思います。

☆梨状筋(りじょうきん)型神経痛

この型は私のところに来院される方のけっこうなウェイトを占めます。

臀部(お尻)に存在する筋肉で梨状筋と呼ばれる筋が在ります。

この筋は独特な走行をしており丁度坐骨神経を覆いかぶさるような部分に位置します。

わかりやすくお伝えするとこのような位置にあります

この筋肉が緊張して坐骨神経を圧迫するといったことで発生する症例です。

いかにも神経を圧迫してそうですよね。

さらに厄介なのがこの筋肉が緊張してしまう理由です。

この筋の緊張してしまう理由として大きく上げられるのが
①座りすぎ
②反り腰
③脚長差

①の座りすぎは何となく理解できると思いますが特にデスクワーカーや車に乗る仕事の方々に頻発します。
座りすぎは坐骨神経の直接的な圧迫にも影響が出ますので坐骨神経痛の大本な理由でもあります。

②女性の坐骨神経痛ではこの反り腰が大きく原因とかかわってきます。
腰をそるような状態が長時間続くと仙骨と股関節の影響から梨状筋を緊張させ坐骨神経痛を誘発してしまいます。ヒールを多用される方には要注意ですね!

③脚長差とは簡単にいうと左右の足の長さの違いのことです。坐骨神経痛の場合、比率でいうと患側が短くなっていることが多いです。
この患側が短いという差を身体が勝手に埋めようとして無理やりお尻、股関節の筋肉を牽引して伸ばし、坐骨神経を圧迫することにつながります。

①~③の厄介なところは前兆がほとんどないところです。あるとしたら腰が痛かったなあと思うくらいでほとんどありません。(特に脚長差は全く分からず)

痛みを訴えてから日に日に悪化して坐骨神経痛を作ってしまう。もしくはいきなり足の痺れを訴えて病院へ行ったら坐骨神経痛だった。なんてこともよく耳にします。

またこの型の神経痛は天気の変動に弱いことも特徴かもしれません。

湿気が強い時や気温が極度に低下した時などに強く痛みを訴える傾向にあると思います。

もしご自分がこれっぽいな?と思ったらこの型は簡易的にテストできます。

仰向けに寝て痛いほうの足を反対の膝にのせる。そのまま反対側の膝を胸につくように曲げていく。(いわゆる四の字を作り、そのまま胸の方までまげていく)

これがテスト法なんですがこの症状の方はほとんど曲げることができません。(痛みで)

そうなると陽性となります。

そして気になる治療期間なんですが、、、

私は治療を開始してから早くても約二ヵ月半ほどで元の状態に戻すことを目標としています。

厳密に言えば一週間に一回の治療を10回ほどということになります。

もちろんもっとかかってしまう方もおられます。

この二ヵ月半を長いか遅いかはあなた次第なのですが、なぜ二か月ほどかかるのか?

それには3つの要因があります。

1、座ること自体へたしたら立っていること自体が負担となる

2、神経の修復には時間がかかること

3、安静姿勢を作ることが日常生活や仕事で難しいこと

です。

聞くとなんとなくご想像ができる方もいらっしゃると思いますが、坐骨神経痛はこのような理由で時間がかかることがほとんどです。

神経の感じ方、骨の動向、筋肉のバランスでそろそろ痛みがおさまってくるかなあと私が思っていても次に来院されたときには悪化して帰ってきている。そんなことが度々あります。

ですが治療を行わなければ確実に悪化することは間違いありません。

また今のような梅雨時期などの季節によっても経過が変化します。とても厄介な症例です。

坐骨神経痛はどんな人でもなりえる症例の一つです。

座ることができない恐怖はなった人にしか分からないのもまた事実です。

予防する手立ては座り姿勢や骨盤付近の柔軟性としか言いようがない部分もあります。

予兆としましてはよく足が痺れやすい人になる可能性があるとどこかの先生が言っていたような気がします。

なってからではいつも遅いと言いますがこの症例はなる前に治療する方はほとんどいません。

ですが最初はまあいいや、どうせ治るや。と思っているとしたら大間違いです。

ドンドンひどくなってくる。そして本当に苦しい状態になる。こんな方をたくさん見てきました。

坐骨神経痛かな?と思ったらいつでもご相談ください。

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