不眠症を考える

なかなかジメジメしてきましたね。

 

6月の対処法としては以前ブログに書かせてもらいましたが、

それでも蒸し暑い・・・

 

それはそうと最近読んでいる本が松岡修三さんの「弱さをさらけだす勇気」です。

松岡さんが触れ合ってきたアスリートがいかに自分の弱さを知っているか、その弱さと向き合っているかを書かれた本です。

 

弱さは誰にでもあります。でもそれはいいことなんです。

他の人はあんなことができるのに自分はそんなことできない・・・OKなんです!

あまりにもやる気がでてこなくて会社にいきたくない・・・OKなんです!

ただ一流の人たちはどうやってその弱さと接しているかがこの本の肝でもあると思ってます。

弱さをいかに強さに変えることができるかこれが人間としての成長につながるそんなことを教えて切れる本です。(自分はまだ途中読みで偉そうにいえませんが・・・)

弱さを人に見せることでそれを強さに変えてしまえ!なんかケイスケホンダさんも同じかもしれませんね!

やる気が落ち込むこの時期におススメできる本です!ご興味あれば是非どうぞ!!

最近不眠のご相談が増えてきたのでちょっとブログにしたいと思います。

近年日本でもいや世界でも増加しているのが不眠症です。

今回はこの不眠症をわたしなりの知見と見解などを加えていきます。

① 不眠症の増加

とある大学病院の調査ではアテネ不眠尺度(AIS)を用いた結果、成人の約三分の一ほどは不眠、あるいは睡眠で満足していないという結果を発表しました。

原因はここ20年の携帯電話の大変な普及、電子機器の家庭の利用率、異様なまでの電波の拡大。成果主義によるストレス社会傾向、女性労働者の増加、対人コミュニケーション力の低下、アレルギー体質の増加など挙げよと言われればいくらでもでてきそうなほど考えられます。

中でもみなさんも実感できるのが携帯電話(スマホ)の普及でしょう。

スマホは不眠と検索すればすぐにでてくるキーワードです。

要するに寝れない人は寝る前に触らんでよ。ということです。タブレットも同じです。

また今は大丈夫でもいずれ不眠になってしまう恐れもあります。

私は大丈夫!という方ほど気を付けたほうがいいかもしれませんね。

不眠になってからでは必ず後悔すると思いますのでお気をつけください。

なんでスマホやタブレットで不眠になるの?もうご存知だと思いますが一応説明を加えます。

簡単にいえば脳が興奮してしまうからです。

スマホってただじっと見てるわけではありませんよね?必ず何か情報であったり、動画を見たりであったりしますよね。

それが悪いというわけではありませんが、それは今行うべきことではないのです。

夜は以前のブログにも書きましたが自律神経の副交感神経(夜)が排出されます。

スマホからの情報量であったり、YouTubeなどで寝る前に神経を興奮させてしまう。これでは副交感神経がでようにも出せません。

中には目が疲れて寝てしまう方もいると思いますがそれは正常な入眠ではありません。

大切なことは寝ようとするときに寝れることなんです!

このことをできる内はいいのですが、スマホに寝かせてもらっているといずれ自分で寝れなくなってしまいます。

またスマホ首と呼ばれるほどスマホの長時間の利用は頸椎にも悪影響を与えます。

頸椎の血流が低下しますと、脳への血流量が阻害され、さきほど述べた自律神経や睡眠の深さなどにも関与してきます。

便利さの代償として我々人間が削れていく。まあ世の中の法則といえばそうなのかもしれませんが、予防できるところはしっかり自分で自分の身を守れるようになりたいですね!

②不眠症が及ぼす自人体への影響

人間は一日約8時間ほど睡眠をとります(今はもっと少ないかもしれません)。これを計算すると人生の三分の一は人は寝ていることになります。

しかし睡眠不足は時に命に害を及ぼす可能性もあります。

18世紀中ごろは睡眠は悪だ!という考えがあったようでそのころの人の平均睡眠時間は4~5時間にしていたという歴史もあります。

今とでは医療設備や環境が違うので比較は難しいですがそのころの平均寿命は約60歳ほどだったと言われています。(今は平均80歳越え)

また不眠症や睡眠障害による続発疾患として、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳血管障害、生活習慣病などが挙げられており、睡眠不足による免疫力の低下でインフルエンザなどの感染症の羅漢率、自己免疫疾患を誘発させ関節リウマチなどの症状にも影響があると言われております。

誰でも聞いたことがある疾患ばかりですね。それだけ不眠というものは様々な疾患にかかる可能性を秘めているのです。

健康=睡眠といっても過言ではないかもしれませんね。

③不眠の治療

不眠の治療法と聞くとやはりみなさん最初に想像させるのが睡眠薬だと思います。

あるデータがあります。

日本の80歳以上の女性の約20%は睡眠薬を服用している。

私はこれを最初に聞いたときゾッとしました・・・

このデータはあくまで「今の」データです。

①の項目で不眠症の増加をお話しした際に女性労働者の増加を挙げました。

今の80歳の方々は小さいころ戦争を経験してバブルを生きたたくましい女性なんです。(治療していてわかりますが大変パワフルです笑)

そこだけでは判断できませんが、そんな方々でも約20%も服用している。これは私たちが80歳になったころでは一体どうなってしまうのか・・・と思ってしまうのです。

実際働く女性がどんどん増えている状態は事実です。

しかも女性というのは男性と違い生理周期によるホルモンバランスの影響、気遣いなどで男性より身体の外ではなく中への負担が多くなってしまう。

更には出産、育児、家事これに加えて仕事となると男性は頭も上がらないことになります。

イクメンと呼ばれる所以は女性をできるだけ男性がフォローアップできるように出るようにして出た言葉だと思います。(私もがんばらなきゃ!です)

今で20%と考えたほうがいいのはこういった理由があるからです。

睡眠薬に関しても使用するなとは言いませんがおススメできるものではありません。

先にも申したように自分が寝たい時に寝れることが大切とお伝えしてきました。

しかし睡眠薬に寝かせてもらっている状況は自分で寝ているとは言えませんよね。

 

では不眠への治療方法として私が提示したいのは次の3つです

 

  • ハーブや漢方などの代替え療法
  • 寝る前の瞑想やヨガ
  • 鍼灸による五情の整頓

 

  • 先ほども述べたように睡眠薬の導入が大変増加傾向にあります。これは日本はほかの国と比べても向精神薬の処方率が圧倒的に多いのが裏付けとなっています。

実際みなさんおなじみのウィキペディアも日本の不適切な使用を懸念しています。これは事実です。他の国では向精神薬の代替え療法としてハーブや漢方をすすめています。

ハーブはカモミールやラベンダーなどが不眠や不安を取り除くと言われ、私の院でもドイツのハーブティーをおすすめしております。

漢方では寝る前の興奮を抑えるため抑肝散、加味帰脾湯や桂枝加竜牡蠣湯などが代表的。ただしエビデンス不足なのは正直な話ですが、睡眠薬よりかはよっぽどおススメできます。

 

  • 瞑想やヨガは大変おススメです。お手軽ですし自分で実行してしまえば費用も掛からないので経済的な負担は避けられます。また当院でも不眠の患者さんにはあるトレーニングをすすめております。

ヨガと瞑想ではある共通点があります。それは「呼吸」です。

この呼吸を如何に自分のものにできるかが重要です。

また私の嫁さんも突発的な不眠に陥った時に大変重宝した体操でもあります。文での説明はまた今度にしますね(長くなりそうだから…)

 

  • 五情というのは「怒、喜、思、憂、恐」をまとめた言葉です。これらは鍼灸の問診などでも非常に幅広く使われるツールです。要するに人間の感情は5つでコントロールされているということです。

これらに追随してあてはめるのが肝、心、脾、肺、腎とよばれる五臓。こんなかんじになります。

肝→怒、心→喜、脾→思、肺→憂、腎→恐

特に不眠では怒、思、恐という感情が入り混じるため、肝、脾、腎を補ってやる必要があります。またそれの表裏関係にある胆、胃、膀胱らも確認する必要があります。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、感情による自律神経の乱れと思ってもらえれば分かりやすいかもしれませんね。その自律神経を整頓するには鍼灸は大変貢献できると考えております。

また患者さんからの質問でよくお聞きするのため一つ補足なのですが、五情とは人間にはなくてはならない感情です。怒が悪いや恐が悪いわけではありません。また自律神経も悪くとらえてしまう方もいらっしゃいますがこれらは人間に必要なものなのです。これらの感情との向き合い方、捉え方次第で見えてくるものが大きく変わります。

感情をなくしては生きていない、死んでないだけになってしまいます。ですからご自分の感情を大切にしてあげてください。あなたの感情は必ずあなたの味方になってくださいますよ。

不眠症はすでに社会問題といっても過言ではありません。

ですが不眠になる方はなるべくしてなっている可能性が大いになります。

治療の方法や方向性などはまたブログにあげますね!!寝るだけ頑張ってもなかなかいい結果が出ない方はお昼の過ごし方など呼吸方法などを伝授しますね!

睡眠薬ではなく自分の可能性を信じて不眠症を克服できるよう応援しています。また薬ではなく鍼灸もその可能性の一躍を担えるように私自信も勉強を続けてまいります。

みなさまもともにがんばりましょうね!!ではまた!

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