こんにちわ。今日はだいぶ崩してブログ書こうと思います
私の周りにはけっこうたくさんイトコがいます。
兄弟がいなかった私にはそのイトコたちが兄弟みたいなものでした
毎日ばあちゃんちに送ってこられ(全員の親が自営業のため保育園時代はほとんどばあちゃんちでした)てはそこであそんでばあちゃんに頭をたたかれる。そんな毎日でした。
そんなイトコの中にまーくんという子がいます。
このまーくんは中々のやんちゃで昔からいっしょに悪いことばっかりしていました。
たぶんイトコの中でも人一倍頭が凹んでいたと思われます
今回はそんなまーくんとクリスマスのエピソードについてです。
毎年この時期(12月後半)になると決まって言われることがあります
「そんなことばっかりしているとサンタさんなんてこないよ!」
はい、実は私も自分の子供にも使っています。
これを聞くたび子供たちの背筋が伸びるのは想像しやすいと思います。
親御さんたちもまあ脅し文句のようなものでしょうか、実際にサンタさんがこないことなんて基本ないのです。(たぶん・・・)
私たちが小学生に入るか入らないかのころ
まーくんが言いました。
「ふーちゃん。おれサンタさんにロックマンXを頼むんだ」
12月入ったところでまーくんが意気揚々と自慢げに話してきたのを覚えています。(ふーちゃんは私のあだ名です)
ロックマンというのは当時はやっていたゲームの題名でして、そのころの私たちイトコの中ではまさに大ブーム。
ゲームの本体が限られていたのでコントローラーの取り合いになるのは言うまでもありません。
たしかロックマンXはロックマンのスーパーファミコンに移行した時のタイトルだったと思います。なんにせよ当時の最先端でした。
まーくんにそれを聞いた私は「うお!すげえ」こんな感じだったと思います。
「それを貰えたらみんなでやろうぜ!」
このあとのあんな悲劇になるとは・・・。
このとき彼、いや僕たちはこのときまだ気づいていなかったのです・・・そしていよいよクリスマス。私たちは待ち焦がれています
このときばかりにいつもより早く起きてプレゼントを確認する。これは全世界共通かな思っています(笑)
私はお目当てのものが入っており感激!サンタさんありがとう!!しばらくそれで遊び少し猶予が出てきたところで
「あ!まーくんはたしかロックマンX貰うって言ってた!!まーくんちに行って一緒に遊ぼう!」そう思った私は家を飛び出しまーくんちへと向かいました
ロックマンXは僕たちにとってビックタイトル。楽しみで楽しみでワクワクしながら慌ててドアを開けたその瞬間。
「あれ?まーくん。なんでこんなところにいるの?」
まーくんは玄関の前でお山すわりをして待っていたのです。
「ふーちゃん。おれんとこまだサンタさんきてないんだ」
「え?」
「たぶんいろんなところに配ってるから遅くなってるんだよ」
その目には涙がうっすら浮かんでいました。
私は何も言えなかった。でもそうか。遅くなってるんだ。なら一緒に待とう。そう脳内で解決してからいっしょに座って待ってました。
しばらくしてまーくんちのお母さんが帰ってきました。
「あんたたちこんなところでなにしてんの?」
ごもっともな質問。
まーくんはサンタさんがこないから待ってる。そう言ってジッとドアを見つめていました。
そのあとしばらく待ちましたがやはり来ません。
「ま、まーくん。おれ帰るわ。サンタさん来るといいね」
そう言いだして自分は逃げるように帰りました。
まーくんやっぱり悪いこと良くしてるからサンタさんこなかったのかな?そう自問自答しながら帰ったのを覚えています。
それから時は達ち。一年後
前回の反省?をふまえ今回は二人で計画しました。
まずなぜサンタさんがこなかったのか?なぜ手紙が置き去りになっていたのか?
これらを詰めようと二人で考えに考えました(当時小学生1か2年の知恵をお察しください)
その結果三つの案を採用することにしました
1.サンタさんが確実に手紙を発見できるよう手紙は同じ内容のものを複数用意する
2.外から入ってきたときに手紙を見つけやすくするための見通しの良い場所の確保と周辺整理
3.三日前から早寝早起きの徹底
これでいける。もう二人に迷いはありませんでした
そしていよいよクリスマスがやってきました。
まーくんのことばかり考えていたら自分もなんだが来ないか心配になっていましたが無事に我が家には来てくれました!(たしかドンキーコングだった気がします)
いつものように我先にと親よりも早くベッドから飛び出して遊びました。そして日も暮れかかったころ。うちの父が言いました。
「まーくんとこ今年は来たかな?」
そうだった!!あれだけ計画したのだからさすがに大丈夫でしょう!(フラグ
そして余裕をもってまーくんの家に行きました!
「まーくん!どうだった!?」
まーくんは机に座っていました。
普段ほとんど座ったことのない勉強机に座っていたのです
もうみなさんおわかりになりましたね?
そう
ちゃんときたのです!!!
まーくんの家にサンタさんがきたのです!!!
私「まーくん!きたの!?」
ま「うん。きたよ。」
私「すげえ!!ロックマンXもらったの!?」
ま「ううん。ちがう。」
私「え?なにきたの?なんで机に座ってるの?」
ま「おれんとこのサンタさんさ、漢字ドリル置いてったんだよ」
私「か・・・」
どうしてこうなったのかわかりません。でも少なくともサンタさんには手紙が届いたはず
なのになぜこうなったのか
するとぐちゃぐちゃになったサンタさんへの手紙がその辺に落ちているのを見つけました。
まーくん何書いたんだろう?
そして手紙を読んで唖然としました
普通手紙にはほしい物をひとつだけ書いておくもの。ですがまーくんの手紙には紙の縁から縁までほしいものがずっらーーーっと書いてあったのです。
このとき私は悟りました
「まーくん。これだわ」
おわり