鍼を使わない治療

こんにちわ。ほっぷ鍼灸整体院の吉川です。

先日私の高校時代の友人のお母さんがメニエール病を発症しました。

病院ではメニエール病と言われたらしいのですが病態を探っていくと特に胆経の実、腎経の虚が診られたのでこれは低音性難聴の方で治療したほうが効果的と私は判断しました。

この症例の発症原因は基本不明ですが、今回は思い当たる理由がありました。

きっかけは鍼灸でした。

もとより私の院より少し離れたところにお住まいで、一年半ほど前に数回ほど私のところでも自律神経系の鍼灸治療をさせていただきました。

最初は鍼が怖い怖いといって緊張した状態でスタートしましたが徐々に慣れていき、そこから鍼灸が好きになり(うれしいです)ご近所の通いやすいところで鍼灸治療を継続されていたそうです。

ところが一か月ほど前、通院先での鍼灸治療後にある違和感を感じたそうです。

それは耳がボオーッとしてずっと水の中にいるような感覚が続くといった感じを訴えられました。

そのうちに低音を聞き取れなくなり、めまいまでは発現していないですがすぐに耳鼻科に行かれメニエールと診断されたそうです。

そこからまた鍼が怖くなってしまったようです。

今回の私の考察です。

この方はもとより鍼灸が怖いことが前提です。

そのような場合鍼を打つ際にはどれだけ慣れていても打たれる部分に僅かな緊張が出てしまいます。これは癖のようなイメージです。

緊張している部分に強い刺激を与えてしまうと逆効果。

打たれた部分は頚と耳の境目の部分(鍼灸用語で寛骨といいます)、そこから顎と頸部の緊張を作ってしまい耳へ症状を派生させたと私は解釈しました。

ですのでこの方への私の治療では鍼は使いません。

もちろんお灸はしっかり使用するのですが鍼への恐怖心がある状態での治療は優位性がないと判断しました。

治療方法は脈診から診て腎経、膀胱系の虚が診られ、胆経が実となっている状態でしたので腹部、下肢を保温と施灸。緊張が顕著に診られる側頭部、顎関節付近へは柔らかいクラニアル手技を採用。

これで様子見といった感じです。

じつはまだ初診しか診てないので経過はわかりません。

でも帰り際の際にすごくすっきりしたかんじ。気持ちよかった!とお声を頂きました。

このように当院では鍼が怖い人には無理やりにでも鍼を・・・といった治療はしません。

その人その人の症状に寄り添った治療を提供することを心がけています。

もちろん針を使って治療することが私の本望ですし、鍼を好きになってほしい治療も提供することも私の仕事ですが無理強いはしません。

あなたの症状は鍼を使わなくてもよくなる。そんなことにこしたことはないですよね。

ではまた!

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