あのイチローでも勝てなかった胃潰瘍

私は野球を小学生から高校までやっており野球を見るのもするのも大好きです。そんな野球好きをいや日本中を熱狂の渦に巻き込んだWBC(ワールドベースボールクラシックス)。

簡単にいえば野球の世界一強い国を決める大会です。

いまや何年かおきに開催されているが、私が中学~高校の間に開催された第一回大会。野球は夜日本のリーグ戦をテレビ中継していてそれを晩御飯を食べながら見るというのが日課だった私にとってとてつもない光景だったのです。

当時メジャーリーグですでに大活躍されていたイチロー選手を日本のチームとして応援できるということにまず大興奮。そしてテレビの中でもほとんど見たことがないメジャーリーグを代表するような選手たちがアメリカ、キューバ、ドミニカなどの国の代表として真剣勝負することにワクワクよりも「シンジラレナイ」というのが本音でした。中でもアメリカ代表のデレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス、ドミニカ代表のデビット・オルティズなどはもう当時スター中のスター。リアルタイムで真剣に野球をしている姿に本当に感動しました。

今ではスマホ、BSやCSテレビで世界との繋がりをリアルタイムで感じられる時代ですが、当時はそれらがほとんど普及していない時代。そう考えると時代というか人間って、科学ってすごいなって感慨深くなってしまいますね。

イチロー選手が大活躍できた理由

イチロー選手が大活躍できた理由として能力や考え方はもちろんですがなにより「ケガをしない」ということがまず挙げられます。すでに引退されているイチロー選手ですが現役時代はほとんど試合に出続け各偉業を成し遂げられました。野球選手もそうですがほとんどのスポーツにおいてケガをしないということはとてもとても大事なことなのです。いくらすごい能力、技術を持っていてもケガをしたらそれを試す場所もないですし、発揮することもできません。一流ほど自分の体をしっかりケアされているということですね。

次に「痛みに強い」ということです。先日引退を発表されました広島東洋カープの新井選手。引退発表と同時にいままでお世話になってきた方々のインタビューが公開されました。その中でほとんどの方は「新井は痛みに強かった」とおっしゃったのです。イチロー選手も同じことが言えます。普段クールな方ですが年がら年中野球をし、アメリカの広大な土地を飛行機で移動ばかりしていたらそりゃだれだって体が痛くなりますよね。ですがほとんど音を上げなかったですしそれを表面化することもなかった。我慢強いというのはほとんど才能だなと私は思いました。

さてタイトルのお話に戻ります。

散々イチロー選手がケガや痛みに強かったと述べてきましたが、僕の記憶がたしかなら休養以外でDL(メジャーリーグの用語で故障者リストという意味)にイチロー選手の名前が載ったことがありました。

第一回、第二回WBCを優勝することができた日本ですが二回大会が終わった後のことです。新聞にこう掲載されました「イチロー胃潰瘍でDL入り」

あれだけケガをしなかったイチロー選手でも野球ができる体にしてしまう胃潰瘍。

原因はWBCでのストレスだったようです。日本を背負った試合が続く中イチロー選手はチームリーダーとして計り知れない責任や重圧の中戦っていました。普段から世界を相手に戦ってる選手ですら、どんな物理的な痛みにも負けない身体を持っている人ですらストレスには勝てなかったのです。

胃や腸というのは東洋医学的に見てもストレスとしての症状がでやすい臓器です。どれだけ屈強な身体を持っていても倒れてしまう。ですので社会で生き抜くには強く健康な身体を作ることもそうですが、強い胃腸を作ることもとても重要だと私は思っています。

<余談>断っておきますがストレスという単語はあまりいいイメージをみなさん持っていないと思いますが、私はストレスには良いストレスと悪いストレスがあると思っています。

悪いストレスはみなさん色々思いつくと思いますが、良いストレスとはどういうことでしょうか。例を挙げて申し上げると「この書類の提出期限は○○までだから気合入れてがんばるぞ!」「昨日バイキングの食べ放題で食べすぎたから今日は好きなものを控えめにして体にいいものをたべよう」など自分自身を鼓舞するストレスを良いストレスだと私は考えております。

私の好きな言葉で「モノをいいよう」という言葉がありますが、これも例文を上げますと

マイナスをポジティブに転換

「あー明日嫌な上司にまた朝から会うのか・・・またガミガミ言われるんだろうな」というマイナスストレス。ですがこれを良いストレスに転換してみましょう。

「あの上司は口うるさいが自分のためを思って言ってくれている」と変換するとなんか前向きな感じがしませんか?ですが簡単なことに見えてこれが実に難しい(涙)ですが意識してやることにきっと意味があるはず!

ちょっとしたことで世の中の見え方が変わる。ストレスの転換というのは自分自身の身を守ると同じことなのです。最初は難しいですが慣れてくると人としても大きくなれるし、見方が変わることで今まで閉ざしてしまっていた世界が見えるかもしれませんね!

偉そうに言っている私もまだまだ修行中であります!(涙)

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