ギックリ腰になったら・・・

梅雨に入ってから多くなってきたのが腰の悩みです。

ギックリ腰って寒い冬のイメージがあるかもしれませんが実はこの時期にも多いんです!

そこで今日はギックリ腰になったときはどうすればいいか!をテーマにしたいと思います。

腰をやっちゃったときは治療院に行くのは当たり前ですが、それまでに自分でいかに対処してくれるかどうかというのが治療結果にも反映されます。

実際のところ正しい対処方ってあまり知らない方多いんですよね

急な痛みで頭も回らないと思いますが、そういえばどこかで対処方見たって方が増えることを願って今日はブログにします!

①この痛みは冷やしたほうがいいの?

急性の痛みの処置としてRICEの法則というものがあります。

※R→Rest(安静)
I→Ice(冷却)
C→Compression(圧迫)
E→Elevation(挙上)

これは腰だけでなくほぼすべての急性症状に適応されますので覚えておいて損はありません。

ギックリ腰で大切なのが(安静)と(冷却)です。

安静は大体の方は動けなくなるので自然とそうなってしまうのですが、肝心なのはそれを冷やすかどうかです。

ギックリ腰の約80%以上の方は痛めた際に患部に熱が籠ります。これを炎症といいます。

この炎症の初期処置がちゃんとできているかどうかでそのギックリ腰の未来が変わります。

これは実際に診て専門家が炎症を確認したうえで本当はお話ししたいところですが、ここでは如何にご自分で判断していただくか

まずは氷嚢を作ります。

ビニール袋の中に氷を10コほど入れて水を少々入れて完成です。

その後患部に作った氷嚢を当てます。

そこで「気持ちがイイ」と感じたらそのまま当てておいてください。
逆に「冷たい」と感じたらすぐに外してください。

この気持ちがイイという感覚では炎症が認められます。
冷たいと感じた際は今のところ炎症はないということになります。

たったこれだけの作業で炎症の有無が確認できます。(厳密ではありませんが判断要素としては十分です)

・気持ちがイイ人はそのまま冷たく感じるまで冷やしてください。(長くても30分ほど)
・冷たいと感じた人はまだ温めずにそのまま安静にしていてください。(あとで炎症がでてくることもあるのでまだ温めたりしないでください)

最初の処置としてはこれで十分です。

②シップはなにを選べばいい?どれだけ貼ってればいい?

次に悩むのがシップです。

これは悩まれる方多いんではないでしょうか?

いろんな患者さんを診てきましたがけっこうみなさん何貼ればいいの?と質問されます。

難しく考える必要はありません。

①の延長だと考えていただければと十分なんです。

①の工程ができていないとわからなくなってしまいますので必ず順番はお守りくださいね。

①で気持ちイイと感じた → 冷却シップ
①で冷たいと感じた   → 常温シップ

これで大丈夫です!!

ただ注意点が一つあります。

まれに温シップを貼って来院される方がみえます。

①で気持ちイイと感じたら止めていただきたいのはもちろんですが(炎症を悪化させてしまう恐れがあるため)、①で冷たいと感じても最初は貼らないでください。

それはなぜか・・・

最初にもチラッとお話ししましたが炎症は後から出てくる可能性があるためです。

この炎症を無理やり温めてしまうと炎症が過剰になり処置としては非常に好ましくない状態になってしまいます。

それの補足で稀に「お風呂に入って治す」という豪傑も存在します。

冬ならまだわからなくもないですがこれも初期処置としてはあまり良いとは言えません。

あとはシップを貼るタイミングです。

痛みがでてすぐに病院や治療院に行くことが優先ですが、お仕事の都合や事情により日を跨いでしまう場合は。。。

ずばり・・・夜寝る前に貼ることをおすすめします!

寝ているときは炎症を鎮静しやすく朝方の最初の動き出しに大きな差を生みます。

また日中は貼り続けていてもかまいませんがここでも注意点!!

シップの効果ってどれくらいで終わるか知ってます??

正解は・・・

約3時間ほどで終了してしまいます!

3時間で大体のシップにある消炎鎮痛効果はなくなってしまいます。

よく一日中同じシップを貼り続ける方みえますがそれは絶対ダメです!!

同じところに長時間同じシップを貼り続けてしまうと貼っている場所の血管を脆くしてしまう恐れがあるからです。

特に病院などで発行されるロキソニンテープははがし忘れたりすることが多いのでご注意を!!

③どんな体勢をすればいいの?

腰の痛みはひねったり、曲げたり色々な角度で痛みを伴います。

正確にこの姿勢がイイですよ!というのは正直な話診てみないとわかりません。

ですが!体勢にはおススメがあります!(あくまでですが)

まずはソファーに座らないこと!!

ソファーっていまやほとんどのご家庭あると思いますが、このソファー。腰痛を悪化させてしまう恐れがあるんです・・・

まずソファーの素材ですがクッション性になっているものがほとんどです。

高級感やインテリ感を出すため仕方ないのですが、腰痛を患っている方には絶対におススメできない理由があるんです。

ソファーに腰掛けるとどうしても深く座り背もたれに体重を乗せます。

わかりにくいので図を書いて載せておきます

 

 

この状態ですとどうしても身体を前に振ってからしか起き上がったり立ち上がったりすることができなくなるのです。

そうすると腰に力が入らない体勢で起き上がってしまうため腰痛を悪化させてしまいます。

そうするとどんなものに座ればいいの??

おススメは食卓イスなど直角な椅子に浅く腰掛けて座ることです!

この場合は痛み自体は緩和できないかもしれませんが動き出すときに優位な体勢を作ることができます。

なぜ食卓イスだと優位なの?

 

それは・・・

足の力を使って立ち上がることが可能だからです!

理屈は腰痛を悪化させてしまう人の特徴は足の力をうまく使えないことにあります。

足と言っても股関節や大腿四頭筋(ふとももの前の筋肉)、ハムストリングス(ふとももの後ろの筋肉)の力になるんですがそれらを使いやすくするための体勢なのです。

それともうひとつ大事なのは寝るときです。

どんな体勢で寝ればいいの?よくご質問を受けますしこちらでも提案させていただきますが、

 

ずばり・・・

抱き枕を使って横向きで寝ることです!!

これは抱き枕が理想であってクッションやタオルをまるめて使用し代用しても構いません。

ちなみに一番腰痛を悪化させてしまう可能性がある寝方は仰向きです。

仰向きと横向きなにがちがうの?と思うとおもいます。

それは先にも言ったようにカギは足の筋肉を緩めて寝ることにあります。

足の筋肉は立つ姿勢をつくるために骨盤や腰の筋肉を支える役割を果たします。

立つ姿勢を作るってことは腰の筋肉が足の筋肉と連動しているからこそ人間は成り立つのです。

仰向きですと足がピンと伸びてしまい、足の筋肉が腰を常に引っ張っている状態を一晩中作ってしまいます。

そうすると寝返りを打った際に緊張した腰の筋肉が突然動かされるわけですから痛みを伴う結果になってしまいます。

もちろん急性の場合は腰に炎症を伴っている場合がほとんどですので横向きで寝たとしても痛みを0にすることはできないかもしれません。

ですが腰の養生を考えた時には圧倒的に横向きが優れているのです。

ギックリ腰は突然あなたを襲います。

急なことで動転し思考が停止すると思います。

ですが予めそれなりの対処を知っていたら、あなたの腰の未来が少しでも明るくなるかもしれません。

そんな願いを込めて今回はかかせていただきました。

長々失礼しました。

ここまで読んでくださった方々へ感謝の意を・・・

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