私の患者さんのお友達のお姉さんが熱中症で亡くなりました。

こんにちわ。ほっぷ鍼灸整体院の吉川です。

今年の夏はコロナの影響が多く出た夏となりました。

お盆の帰省なども自粛された方も多いかと思います。

私も行きたかった勉強会、行きたかった家族旅行も自粛しました。

九月に予定していた沖縄旅行も自粛しました(涙)

色々フラストレーションが溜まる八月でしたね。

そんな中とある患者さんの施術中にこんな話を聞きました。

「先生。私のお友達の姉さんが熱中症で亡くなったの。まだ70にもなってない働き盛りなのに・・・」

今年は自粛のおかげ?で近年より自宅での時間が多くなり例年よりも熱中症患者数が減少しているとの報告がありましたが、まさか私の患者さんの近しい方が熱中症で亡くなっていることは寝耳に水でした。

聞けばその方は独り身でバリバリのOLでバリバリにお仕事、ご趣味の運動をされていた方で周りの人間もまさか!という感じのようでした。

お友達によると水分はしっかり摂取していたのに何で!?と言っておられたらしいです。

そこで軽く講義です。

人間は水分だけ摂取していれば熱中症にならないか?

正解はNOです。

もちろん40℃近い状態の部屋で冷房もなしにという訳ではありません。

冷房を使用していてもなるんです。

水分を円滑に体内を循環させるに必要なものそれは・・・

塩です。

塩分は五大栄養素のひとつとしても知られており私たちの身体に欠かせない栄養素となっています。

塩分は水分調整だけでなく身体の中で量が減ると神経系統にも影響を及ぼします。

例として熱中症患者さんをあげると手足の痙攣や死因でもある心停止。これらは身体の神経がマヒを起こしなってしまった。と考えられています。

近年の外食産業の増加で塩分過多の方が多いため、塩が足りてませんよ。と指摘してもピンとくる方は最近あまりいません。

ですが私が必要と言っている塩分とは純粋な塩分なのです。

大きく例えれば醤油ラーメンの中に入っている塩分とからあげに付けて食べる塩の塩分では意味合いが違うということです。(どちらも内容は大体食卓塩ですが)

醤油ラーメンの中の塩分は純粋な塩分ではなくいろいろな化合物の中に含まれている塩分。
片やから揚げにつかう塩は純粋な塩分ということです。

もちろんなんでもからあげにすればいいかと言えばそうではありませんけど(笑)

また同じ塩でも食卓塩と天然塩ではまったく質が違います。

みなさんが日常的に使用される食卓塩。本名を精製塩と呼ばれ塩化ナトリウム(Nacl)が99.5%以上含まれております。

ほぼ丸ごと塩化ナトリウムしか含有されていません。これらはコストが低いため外食で使用される塩はほとんど精製塩と言っても過言ではありません。(コンビニ弁当、安い醤油、外食産業全般で使用されるケースが極めて高い)

なぜナトリウムの摂取がいけないのか?いけないわけではありませんが過剰摂取はいけません。

そこで登場するのがカリウムです。

摂取しすぎたナトリウムの排出を促してくれるのがカリウムというミネラルなのです。

精製塩ではナトリウムとカリウムのバランスが崩れるため腎臓に負担をかけます。(東洋医学の相克関係でも腎の悪化→心の悪化にも影響とあります)

その結果高血圧を著しく一時的に引き起こし心臓の機能を弱体化させ熱中症などで心停止に至るという悲劇を引き起こし兼ねないのです。

ちなみに日本でしようされる基本的な食卓塩のカリウム含有量は0.15mg~18mg程度。天然塩の場合産地にもよりますが80mg~860mgなのです。全然違いますね(笑)その他のマグネシウムやカルシウムの含有量も2倍以上の差があります。

これらのことをふまえておすすめなのが天然塩。特に岩塩がおすすめです。

調理関係に関しては天然塩をなるべく意識して使用してみましょう。また岩塩は料理では味を選ぶため使用は難しいかもしれませんがこと身体のことに関しては圧倒的におすすめです。

岩塩にはにがり成分が含まれており腎が弱い人を補ってくれる作用を持ちます。また今回の題の熱中症という症状にも大変有効なのです。

これらのほかに減塩とかかれ塩も最近は存在します。

この減塩系のほとんどは塩分を抑える代わりに塩味を再現するための添加物が多く入っていることが特徴です。

また先にも言いましたが塩は栄養素としても重要なため疑似的に塩味を食べていても身体がちゃんとした塩分を欲するので結果で言えばあまり意味がありません。

質の高い塩分を必要なだけ身体に摂取することが健康的への近道と言えるのです!

 

今回は熱中症にちなんで塩の説明をしました。

塩だけ取っていても身体にはダメです。なんでもバランスが重要ですね!

最近は塩飴などの熱中症対策が色々とでています。

塩飴に関しては詳しくないので偉そうなことを言えませんが根本は同じです。

同じ塩でもどんな塩が使われているか。

家庭で使われている塩を今一度見直してみてはいかがでしょうか?

ちなみに表面では良い悪いが判断しにくいので必ず裏にある原材料などの表記を確認してからご使用くださいね。

ではこのへんで・・・

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