腰痛の鍵は足にあり

こんにちは!

今日のお題は腰痛と足についてです。

最近、腰が痛い方が多いと見えます。慢性腰痛は世界で見ても日本は多いです。

腰が痛い方って腰だけが悪いと思っていますか?

私の院では腰痛の患者さんがみえたらまず足の形、膝の角度、股関節の状態など足回りの確認からさせてもらっています。

なぜ腰と足が関係あるのか?

たとえ話なのですが人間の体を建物(四階建てのビル)で例えます。

すると立っている状態で一階が足~股関節、二階が腰、三階が背中、四階は頭となります。

ここで二階の腰が痛みを訴える(建物で言うと歪んだり、グラつく)と仮定すると

建物の二階だけ歪んだり、グラついたりすることってありますか?

細かく言えばあるのかもしれませんがほとんど建物の一階がグラついて二階がそれに伴って異変をきたすことになるのです。

この人間の四階構造を基準とすると一階が原因を作ること非常に多いのです。

足場が歪んでいるところに建物を建てても上の階層が歪んでくることはなんとなくイメージできると思います。

建築現場でも最初の足回り(基礎)をしっかり何日もかけて作ってから建物を建てないとしっかりとした家が建つことはありません。

腰というのは足というサポートを受けながら動いたり、捻れたりするのです。

実際に腰が動かない(ぎっくり腰など)人に股関節から下への施術で動けるようになった例はとても多いのです。

ですがほとんどの病院、接骨院は腰が痛ければ腰しか治療しないのが現状です。

先日も脊柱間狭窄症の患者さんをみました。

この患者さんはありとあらゆる病院で診察も治療をしてきましたが改善できず、そろそろ静岡のほうまで行って手術をやろうか悩んでおりました。

ご自分でも朝のラジオ体操、夜のウォーキングと努力を続けられ、それでも痛みは治まる気配がなかったため手術する前に鍼灸ならどうか?と思い来院されました。

その患者さんのお身体はもちろん背骨と背骨の間隔が狭いのですがなにより問題だったのが腰骨が乗っかっている骨盤(仙骨)に負担がかかっていたことです。

ですが今流行の骨盤矯正をするわけではありません。

その骨盤の異常と腰の痛みを作っていたのが足の指と腓骨筋(膝下の外側にある筋肉)、そこからさらにたどっていくと、専門的な言葉になりますが足の中足骨というところに痛みを作っている元があったのです。

腰の骨の柔軟性を制限していたのは臀部の緊張で痛みの元は足。これではいくら腰の治療だけしていても結果は出ません。

出たところで腰の筋肉がその場では緩むだけでその場限りに結果となってしまうのです。

その方の経過としてはデスクワークのお仕事で椅子から立ち上がる時に1時間も座っていると手を使わないと身体を立ち上がらせることができない状態でした。

ですが二ヵ月の経過でイスに座っていることは3時間ほどなら足だけで、また積み荷をトラックから下ろしてもその後の腰痛が無い状態となりました。

足もさることながらここまでひどい腰痛の方には大腿筋膜張筋、大腿四頭筋(前のモモとその外側の筋肉)にもフォーカスします。

どちらの筋肉も腰に踏ん張る力を与えてくれている筋肉ですのでこれまた腰痛とも大変深いかかわりがあります。

痺れているところをまず指でなぞってある部分を押すと(個人差がかなりあります)しびれや痛みが強くなるところがあります。

そこの部分に鍼をします。(私の経験上けっこう鍼のツボの風市というところあることが多いです)

これだけでもけっこういい成果がでてるのでが、さらに隠し味として体系が太めの方なら胃経の解谿、細めの方なら肝経の陰包に鍼や手技で刺激を加えることもあります。

この方も今現在もお忙しい中通院されていて徐々に動ける体を作っている最中です。

目標は昔やれていたけど今は腰痛でできないゴルフなのでまだまだがんばりましょうね!

今年もだんだん寒くなってきました。

寒さで腰痛の方が徐々に増えてきます。

この時期に毎年腰痛になるって嘆いているそこのあなた!

一度腰ではなく「足」を重要視してみてはいかがでしょうか。

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