こんにちわ。ほっぷ鍼灸整体院の吉川です。
最近当院でよくご相談受けるのですが、五十肩です。
五十肩と四十肩の違いは五十代と四十代に肩を痛めることが多いという意味で、四十代でなったら四十肩、五十代でなったら五十肩と呼びます。おそらく深い意味はないです。年齢で区別されているだけです。今回はまとめて五十肩と呼称します。
そもそも五十肩とは「肩関節周囲炎」と呼ばれるものを分かりやすく言ったもので、正確な診断名ではありません。
肩関節周囲炎とは読んで字のごとく肩の周りを痛めて炎症を起こした状態を示します。肩の痛みを訴え整形外科などを受診した場合はほとんどこの診断名になることが多いです。
スポーツや仕事などで痛めてしまう場合は例外ですが、ほとんど年齢とともに痛みを訴えてしまうケースが多いです。
なぜ年齢とともに痛みを誘発してしまうのか。
それは肩関節の構造に問題があるためです。
肩の関節は人体の関節では最高峰の可動域を持っています。
その気になれば180°以上可動域を出すことができ、医学業界では球関節と呼ばれています。
球関節は肩以外にも股関節(臼関節とも呼ぶ場合があります)も該当します。両者ともにとても広い可動域を誇ります。
この球関節には可動域が広いメリットも存在しますが、デメリットも存在するのです。
デメリットは一度痛めたら中々治癒しにくいことです。
それにはいくつか理由がありますが、一番は可動域が大きすぎることです。
球関節のようにとても広い可動域を可能にするのは関節の周りにある筋が豊富であること。そうでないと広い可動域に耐えきれる関節ではなくなってしまうからです。
そのため筋線維にダメージを負うことが多く、長年の炎症と疲労で石灰化や関節の損傷に繫がってしまうのです。
また肩の球関節を守るために作られた関節包と呼ばれるドーム状の保護組織がありますが、関節包の中を一度痛めてしまうと治癒に大変な時間がかかります。
それは関節包の中に血管が無いためです。
人間の治癒能力は血液が浸透して治癒することができるのですが、関節包のように血管が存在しない部位は大変な時間がかかってしまいます。
一度でも五十肩を患うと時間がかかる。それにはこのような理由があったのです。
ざっくり五十肩について説明しました。
最近の私の治療は肩の組織や筋を良くするだけでなく、
先ほど言ったように人間は血液とともに治癒します。
そのため血液を多分に発生させるために内臓にも治療の幅を広げております。
それでも五十肩は長く続いてしまうことが多いですね。
みなさんは五十肩にならないように日々運動や正しい食生活を送ってくださいね。
ではまた!